これまでコーポレートサイトしかなかった企業が、「オウンドメディアを作る」ことになったとき、担当者が考えないといけないことはたくさんあります。
今回は、その中でも、後から変更するのが手間がかかるCMSについて、選び方のヒントも含めて紹介します。
無料のオウンドメディア向けCMS
WordPress
WordPressはオウンドメディアに関わらず、コーポレートサイト制作にも使用されるオープンソース(無料)のCMSです。
無料で多数のプラグインも公開されているため、設定やアップデートができるデザイナーやエンジニアが社内にいれば低コストでオウンドメディアを運用できます。
社内に詳しい人がいない場合は、制作会社にサポートを依頼するか、初心者でも使いやすい有料のCMSを利用した方が、トータルで考えると低コストになることもあります。
Ameba Ownd
Ameba Owndはオウンドメディア、ブログ、ショップ運営ができるAmebaのサービスです。無料版では広告が表示されますが、有料版にすると広告非表示にすることができます。
写真が映えるデザインテンプレートが多くあり、スイーツ、雑貨、アパレルでの店舗での利用に向いています。Instagram,Twitterとの相性がよいCMSです。
SNSの運用と合わせて、利用したい。写真をメインとしてライトなコンテンツをスマホから更新したい、という企業におすすめです。
有料のオウンドメディア向けCMS
有料のCMSは月額利用料を支払って利用するサービスが多く、一定のPVまでは定額のものが多くあります。
外部のライターと社内の担当者の作業が行いやすいCMSや、エディターの機能が充実していてメディア編集の作業負担が少なくなるCMSもありますので、メディアの規模が大きく更新の記事数が大きくなるほど、機能性を重視して選ぶとよいでしょう。
また、CMSによって、SNSやYouTubeとの相性、ターゲットの年齢層との相性も異なりますので、オウンドメディアの目的に応じて選択することも大切です。
同じCMSでもプランによって費用と機能が異なる場合がありますので、詳細は最新の資料を取り寄せてご確認ください。
Clipkit®
Clipkit®は、テレビ局や出版社など多くの企業での導入実績があるCMSです。
採用向けメディアのプランや社内広報向けのプランもあり、広報を目的としたメディアに使用されている事例が多くあります。
CREAM
CREAMは、SEOに強く、記事作成が簡単なCMSです。記事数とPVを増やし、Adsenseなどの広告収益や記事広告掲載での収益を目的とする場合に向いているCMSです。
キュレーションメディアの事例が多くあるため、テキストコンテンツでのコンテンツSEOでの集客を目的とする場合は選択肢にいれておきたいCMSです。
dino
dinoは、オウンドメディア専用のCMSです。
出版社や雑誌社での利用事例が多くあり、写真や動画を含めたコンテンツを多く保有する企業に向いているCMSです。
サブスクリプション(月額会員向けの有料コンテンツ)でのマネタイズの仕組みもあるため、コアなファンの多いエンタメや趣味分野のメディア運営に向いています。
はてなブログMedia
はてなブログMediaは、はてなブログと同様のエディター機能をもち、はてなブックマークをはじめとしたソーシャル連携に強いCMSです。
はてなブログのユーザー層がターゲットと近い場合は特に相性がよいCMSで、事例としては、ぐるなびやリクルートのオウンドメディアなど大手企業での利用事例が多いのが特徴です。
CMS導入の際は、作業効率も含めて検討を
今回は、BtoC向けのCMSについてご紹介しました。
無料で使用できるCMSもあるため、有料のCMSは高く見えてしまいますが、配信する記事の本数が多い場合は、メディアの更新作業にかかるコストが上回ってしまうこともあります。
企業のブログに近いレベルで低コストで不定期更新したいのか、売上アップのために集客の一つとしてメディア運営したいのか、目的によって配信頻度やコンテンツにかける費用も変わってきます。
ほとんどのCMSでトライアル利用もできますので、気になるCMSについて、まずは担当者が使いやすいさを確認して見ましょう。